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カードなどをいい感じに立てられるスタンドを作ったらロングセラーになっている

アーケードゲームや映画の入場特典などの形で、さまざまなカード類を入手することが増えてきました。アクリル板を使ってこれらを立ててディスプレイに活用できるスタンドを作ったところ、嬉しいことに好評をいただいており結構なロングセラーになっています。せっかくなので経緯などまとめておこうと思います。

こういう物です。GitHubに図面・説明書を載せています。

2025年10月に勉強会にて発表した内容を、テキストにて再構成したものとなります。

課題から試作まで

アイカツプラネット!は、アーケードゲームでスイングというダイヤ型(正方形を45°回転させた形)の樹脂製カードが入手できたものの、その形状からそのまま飾るのは難しいという課題がありました。盤面デザインは素敵だったので、どうにかして飾れるといいなと思っていました。

斜めに支えるパーツを入れて立てるのが良いかと思い、別の用途に使ってて手元に残っていた1mm厚アクリル板をレーザーカッターで切ってみたところ、わりといい感じになりました。スイングは0.8〜0.9mm程度の厚みだったので、1mm厚だとちょうどよく収まります。この当時、レーザーカッターは秋葉原DMMのものを使っています。週末利用ならば比較的レーザーカッターが空いていたので、思いつきをすぐ出力するには非常に良い環境でした。

初回量産と頒布

SNSに載せてみたところそれなりに好評だったので、芸カ(アイカツ関連専門の同人誌即売会)で頒布することにしました。アイカツプラネット向けとして作っていたこともあり、出すならここしかないだろうと思っていました。

それなりに原価計算をやってみて、組立セットとして単価300円としました。スイングが1枚200円(相当)ということで、それに近しい価格設定にしたかった想いがあります。現状、原材料費の値上がりは進行していますが、まだ300円で赤字は出ない価格設定になっています。

今ふりかえると、初回は芸カ25でした。イラストでも小説でもなく、キャラクターの印字もない「便利グッズ」としての出展でしたが、一部の人に深く刺さる様子を目の当たりにすることが多々ありました。製造業をやっていて本当によかったなと思います。

継続生産と転機

レーザーカッターは効率良く使おうとすると、結構課題が見えてきます。

アクリル板を無駄なく使うためには、できるだけ隙間なく詰める必要があります。しかしながら、1mm厚アクリル板のため、熱の当たり具合でわずかに歪みます。かつ、レーザー照射部の経路を考えた作図をしないと、移動時にレーザーカッター本体が揺れます。これらの影響で、ユーザーの手元で組み立てる際に若干の建付けの悪さが起き得ます。

また、固定および足として使っているネジ・ナットは、当初は秋月電子で買える物を使っていました。最安だったので。しかしながらこちらも精度が悪く、奥まで入らないものもあったりしました。さすがにこういう物を避ける手間はかけられないと思い、専門店のウィルコで購入することになりました。若干ではありますがコストアップになったものの、使えない物を頒布するよりはマシだろうと考えています。

その後も継続して芸カにサークル参加していましたが、この投稿が大きな転機となりました。それまではスイングを立てるためにスタンドを作っていましたが、別にスイング以外を挿してもいいんだとやっと気付きます。カードを立てるならば別に斜めである必要はないだろうと気付き、「まっすぐ立てるカードスタンド」の設計にたどり着きます。

二次創作ではないので、芸カ以外にコミティアにも参加しました。同様に一部の方に深く刺さっている印象はありますが、手応えは芸カのほうが大きいと感じています。芸カは結果として穏やかな規模であることから、「以前購入してみてよかったから追加購入しにきた」と覚えてくれている方が多く、作ってきてよかったなと強く感じます。継続購入やまとめ買いなど、他のサークルにはない動向があるなと小さく胸を張っています。需要はあるという強い実感があるので、今後は他地域の即売会にも参加していきたいですね。